今日のひとことWeb版

預言者の言葉

2014/03/19 15:26

 記者は、毎日たくさんの記事を執筆しています。それでもときどき「書けないのでは……」と不安になることがあります。そんなとき、「大丈夫、心配するな。あなたなら“かける”」とやさしく励ましてくれるのは、オフィスの壁。もちろん、壁が声を出すわけではありませんが、確実に激励のメッセージを発してくれます。

 謎解きは単純。当社のオフィスの壁には、リアルの対話をうながす「声をかける」という標語が貼られています。その標語、私の席からでは柱がじゃまになって、「かける」の部分しか目に入りません。ですから、勝手ながら「かける」を頭のなかで「書ける」に変換して、執筆作業を応援してくれる言葉として捉えているのです。

 壁に目をやるたびに、サイモン&ガーファンクルの名曲『サウンド・オブ・サイレンス』の一節が浮かんできます。「預言者の言葉は地下鉄の壁(とアパートのホール)に書かれている」。いまの時代はインターネットやスマートフォンなど、メッセージを伝える媒体が多様化していますが、だからこそ、壁のような“確たる媒体”が発信する言葉にはまるで預言者の言葉のような力がある――。そう自分に言い聞かせて、執筆に励んでいます。

 IT企業のリーダーも、市場を取り巻く環境が激変するなかで、判断を下すにあたってはいろいろな不安を抱かれるでしょう。正しいという保証は存在しませんが、たくさんの情報を集めれば、判断するための材料を手に入れることはできます。『週刊BCN』が、2014年の主要ITトレンドを予測しました。預言者ならぬ記者の“言葉”を戦略の構築にお役立てください。(ゼンフ ミシャ)

【記事はこちら】
押さえておきたい2014年の主要ITトレンド――取材をもとに『週刊BCN』編集部が予測
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.3.19」より
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