先日、中国に取材に赴いた折、さまざまな出会いに恵まれてメッセンジャーアプリ、WeChat(微信)の「友だち」が増えました。スマートフォンの普及によって、いま、メッセンジャーアプリは中国だけでなく、世界中で群雄割拠の状態。中国はWeChat、欧米は先日Facebookが2兆円近い金額で買収を発表したWhatsApp、アジアでは韓国のLINEやKakaoTalkなど、大手クラスがそれぞれ数億のユーザーを抱えて激しいシェア争いを展開しています。
こうしたアプリは、ただメッセージをやりとりするだけでなく、決済やゲーム、企業のマーケティングなど、さまざまなサービスのプラットフォームとして機能している点が興味深いところ。中国では、例えばWeChatでタクシー料金を支払うといったモバイル決済の場面が増えています。
メッセンジャーアプリは、周囲の友人が何を使っているかに影響されるので、どうしても地域性が出てきます。とはいえ、アプリベンダーの顔ぶれをみると、米国や韓国、中国と、見事にスマートフォン大国が揃っていて、これはおそらく偶然ではありません。この先、日本ベンダーの出る幕が“ある”ことを祈るばかりです。(安藤章司)
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<Favorite Appli>『微信(WeChat)』――蘇州華啓品牌策画 CRMストラテジー コンサルタント 沢登秀明 氏のオススメアプリメールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.3.20」より