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高い山ほどすそ野は広い

2014/03/27 15:26

 今週、国際情報オリンピック(IOI)2014台湾大会に派遣される日本代表が発表されました。IOIは高校生までが対象で、今回は開成中学校や灘高校といった名門校の生徒4人が7月に台湾で開催される世界大会へと向かいます。インターネットが世界規模で発展していた1997年から9年間、日本はこのIOIに、資金難などの理由で代表を送ることができませんでした。

 ソフトウェアは、ひと握りの天才が革新的なアルゴリズムを生み出し、世界を変えていくもの。ただし、「高い山ほどすそ野は広い」といわれるように、その天才を生み出すには、多くの人がソフトウェア開発に興味をもち、そこに参加する必要があります。

 IOIは、ソフトウェア開発の要となるアルゴリズム設計を競う大会。高度な数理的能力が求められます。近年の日本代表は、NTTデータなどがスポンサーになることで徐々に実力を回復し、2010年のカナダ大会では金メダル2個、銀メダル2個という過去最高の成績を収めるまでに至っています。

 今回の台湾大会でも、若い4人が実力を存分に発揮して、日本のソフトウェア開発人口のすそ野を広げるような活躍をみせてくれることを期待しています。(安藤章司)

【記事はこちら】
情報オリンピック日本委員会、国際情報オリンピック2014台湾大会の日本代表を発表
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.3.27」より
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