4月1日の朝、取材先の某大手ITベンダーに向かう地下鉄で隣に座った人が頻繁に時計を気にしていました。若々しい外見と着慣れていない感じのスーツ姿から、おそらく新入社員だろうと推測しながら、自分が入社した日のことが頭をよぎりました。冷え込みの厳しい朝、あまりにも早い時刻に会社に着いたので、時間つぶしに街をうろうろしたら、カゼをひきそうになったっけ。
(それほどでもない)昔を懐かしむうちに、電車が目的の駅に到着。隣の人も降りて、早足で出口に。そして向かったのは、なんと私が目指す大手ITベンダーのビルでした。
ちなみにそのベンダー、直近の業績は芳しくありません。これから新規事業を創出して、復活を果たすためには、若い人の力は欠かせないはず。受付で、くだんの若者は入社式の会場に、私は取材へと向かいます。その背中を見ながら、心のなかで「頑張ってね」とエールを送りました。
IT企業の新人教育では、最初の1年間は開発現場に配置することで、技術的な知識を身につけさせるところが多いと思います。確かに技術の理解は大切ですが、事業環境の変化が激しい現在、新人の新鮮な発想を営業や事業戦略といった分野に生かすことが有効な手法になりつつあります。新人のパワーをどう引き出すか。IT企業の凄腕営業マネージャーが語ります。(ゼンフ ミシャ)
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<営業マネージャーたちの最前線 陣頭指揮で部下を動かす>15.新人パワーを引き出してチームに活を入れるメールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.4.9」より