今日のひとことWeb版

自らをもって示す

2014/04/18 15:26

 ユーザー企業に自社のIT製品・サービスを採用してもらうためには、実際の事例にその導入効果を語らせるのが一番。大手企業の導入事例を挙げ、「この企業は、当社の製品を活用して業績を向上しています」とアピールするのはその典型です。しかし、説得力をもたせるためには、これだけでは十分とはいえません。

 かつて、あるIT企業経営者から、「ITを活用すれば生産性が向上します、と提案しているIT企業自身がITを十分に活用しておらず、生産性も低いというケースはざらにある。ユーザー企業もそのことに気づいている」と聞いたことがあります。提案先から、「御社ではITをどんなふうに活用していますか」と聞かれたとき、きちんと説明できなければ、そのIT企業と提案した製品・サービスは信用してもらえないでしょう。

 自社での実践にもとづいて開発したオフィス改革ソリューション「EmpoweredOffice」の提供に力を注いでいるNECネッツエスアイは、最先端のIT技術を売りにしながらも、自社のIT環境には、実は非効率の部分が残っていました。経営システム本部は、約4年の歳月をかけて、要件を満たすIT環境の構築にこぎつけました。IT企業自らがITを最大限に活用した好事例です。(真鍋武)

【記事はこちら】
<THE決断!ユーザーのIT導入プロセスを追う>4年越しで情報管理基盤を構築 自動化ツールの活用で運用の手間を省く
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.4.18」より
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