今日のひとことWeb版

ロスに負けるな

2014/05/21 15:26

 イギリスの大手新聞『ガーディアン』がこの5月に実施した調査で、世界の主要都市のうち、最もブランド力が強い都市は、米国のロサンゼルスであるという結果が出ました。気候や名所、交通網、治安、景気などの“ハード面”と、ソーシャルメディアや新聞への掲載実績という“ソフト面”を組み合わせ、これらを融合して評価したものです。ニューヨーク、ロンドン、パリという欧米の都市が上位に入り。東京はインドのバンガロールに次ぐ28位でした。

 調査結果をブレイクダウンしていくと、おもしろいことがみえてきます。ハード面だけでは、シンガポール、上海、東京とアジアの都市が上位を占め、総合首位のロサンゼルスを超えています。つまり、経済成長が著しく、開発が盛んな上海や、複数の大型再開発プロジェクトで生活を改善した東京は、都市としての強みはもっていますが、それをソーシャルメディアや新聞でうまくPRできておらず、認知度が低いということ。言い方を変えれば、マーケティングの弱さが、アジアの都市のネックになっているのです。

 グローバル化が進む昨今は、「都市」は世界の知能やお金を引き寄せ、経済や文化の発展に結びつける大きな武器。それには、世界の人々にいかにブランドを浸透させるかがキモになります。東京は、現在、国際観光の強化に取り組んでいて、アジアを中心に、海外からのビジターを増やそうとしています。これを成功に導くためには、インフラを整え、観光客向けのあらゆるサービスを提供すると同時に、海外に向けたマーケティング施策を強化する必要があります。ぜひITを活用した基盤を採用し、東京の強みを世界に発信して、ブランド力の向上に取り組んでもらいたいものです。(ゼンフ ミシャ)

【記事はこちら】
米ハワイ州観光局、日本人観光客向けのマーケティングにIBMの基盤を活用

【ここから『ガーディアン』の調査結果(英文)にアクセスできます】 http://www.theguardian.com/cities/datablog/2014/may/06/world-cities-most-powerful-brands-get-the-data
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.5.21」より
  • 1

関連記事

NSW、渋谷区観光協会に観光客向けのスマートフォンアプリを提供

日立ソリューションズ、SNSを活用した観光アプリ「みとちゃんねるアプリ」、梅まつりから提供

長野県佐久市の挑戦、観光にIT

「石巻スマートシティ」は進んでいるか 現地にみる“賢い都市”構築の進捗状況

日本のスマートシティ、いよいよ実現か IBMが宮城県石巻市を支援対象に