富士通が指輪型のウェアラブル端末を発表しました。まだ試作段階ですが、指輪で無線タグにタッチして、必要な情報をユーザーの頭部に取りつけたウェアラブルディスプレイに表示するという斬新なユーザーインターフェース(UI)を実現しています。
人間がコンピュータを操作する限り、コンピュータの進化はUIの進化といっても過言ではありません。WindowsやMacが四半世紀あまりにわたって支持されているのも、UIがすぐれているからで、近年のスマートフォンはタッチ操作というUIの革新を巻き起こしました。
成熟したと思われがちなマウスにも、3Dプリンタと組み合わせて使う3Dマウスが登場しています。これは従来のマウスの延長線というよりも、ペンタブレットの3D版という見方もできます。
脳波で操作する斬新なUIも開発中だそうです。ウェアラブル端末として実用化されている脳波UIは、まだ感情の起伏程度しか読み取れませんが、そのうち考えるだけでコンピュータを操作する時代がやってくるかも知れません。
スマートフォンやウェアラブルデバイス、3Dプリンタといった技術革新に伴って、マウスとキーボードに象徴されるレガシーUIも一新される可能性があります。(安藤章司)
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<ビジネスシーンを変える最先端キーワード ウェアラブル>第2回 ヘルスケアとスポーツ領域 いち早く市場が立ち上がるメールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.1.15」より