気鋭のベンチャー企業は、産業を活性化させる貴重な存在ですが、ITの分野も例外ではありません。とくに、クラウドの普及、そして業務アプリケーションのコンシューマライゼーションなどは、彼らの活躍が後押しした側面があり、既存のITベンダーが提供し得なかった製品を世に出し、法人向けITビジネス市場に新しいトレンドを生み出す原動力になっています。

　『週刊BCN』の最終面「FACE」は、明日のIT業界を背負って立つ注目の中堅・若手人材の方にご登場いただくインタビュー企画。このコーナーには、そうしたITベンチャーの経営者にご登場いただく機会が頻繁にあります。「超エリート」とでもいいたくなるような華やかな経歴の方、たたき上げの迫力に満ちた方、さまざまなキャラクターに触れることができるのが取材者としての醍醐味でもあるわけですが、実際にインタビューしてみて驚かされるのは、そのバイタリティと向上心の強さです。もちろん、個人差はあるのですが、こと「経営者」というカテゴリーに属する方に関しては、この傾向は共通のように思います。

　ご紹介するイノーバの宗像淳さんもその一人。「華やかな経歴」に属するタイプの方と申し上げていいと思いますが、ご本人の意識は少し違うようです。試行錯誤の末にたどり着いた直近の5年間が「人生で自分が一番成長した時期」と、熱く語ってくれました。（本多和幸）

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イノーバ　代表取締役社長CEO　宗像 淳