中国でショッピングモールが激増しています。中国連鎖経営協会(CCFA)によると、グローバルで2014~16年に建設されるショッピングモールのうち、計画床面積の合算が大きい上位20都市の65%が中国の都市。さらに、ショッピングモール産業の調査会社、中国購物中心産業咨詢中心は、2025年までに中国で新たに7000のモールが開業し、合計で1万モールに達すると予測しています。
しかし、休日にショッピングに出かけると、モールが急増している割には、お客さんがあまり入っていないところが多いように感じます。例えば、長寧区の新興住宅地にある上海高島屋では、お客さんよりもスタッフの方が多い店舗がいくつも見受けられます。すでにモールは供給過多で、各モールで顧客の取り合い合戦が激化しているのです。
ショッピングモールが生き抜くためには、他社との差異化が欠かせません。ここに目をつけて、最近、位置情報を活用した顧客の行動分析ソリューションを提供するIT企業が増えています。NECフィールディングの北京法人は、店舗に設置したカメラを活用した行動分析ソリューションを提供し、ローカル企業を中心に顧客を獲得しています。(上海支局 真鍋武)
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NECフィールディング中国法人、リテール業向けトータル支援サービスが好調、2014年度は過去最高の売上高を記録 メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.2.27」より