2014年8月1日、米CA Technologies(CA)から独立し、バックアップソフト「Arcserve」専業ベンダーとなった米Arcserve。業界筋からは、「それで本当に大丈夫なの?」と、同社の将来を危ぶむ声が漏れ聞こえていました。

 ところが、そんな雑音もどこふく風。同社のビジネスは順調なようです。

 今年3月に来日し、『週刊BCN』編集部のインタビューを受けたマイク・クレストCEOも開口一番、「やはり、独立は正解だったよ!」と言い放ち、満面の笑み。

 編集部が「それでも、CAの冠を失った痛手もあるのでは」と切り返すと、「いや、むしろCAと組織が一緒だった頃のほうが苦労が多かった」と、当時の打ち明け話を始めました。

 いわく、「CAでArcserveを担当していた組織は、CAの中でも異色の存在。CAの他の組織が直販中心なのに対して、Arcserve担当組織は間接販売がメイン。だから、Arcserveは世界市場でのシェアが高く、売り上げを伸ばしているにもかかわらず、新たな挑戦への投資の許可がなかなかもらえなかった」とのこと。人事面でも、「Arcserveチームは、不遇だったね」と苦笑い。

 ちなみに、クレストCEOに対しては、CAから独立する少し前にもインタビューをしましたが、今思えば、当時の彼には今年3月のほどの「ハツラツさ」は感じませんでした。背後にはさまざまな苦労と、社に対する不満が渦巻いていたようです。でも今は、独立してスッキリ。CAからの分離独立は、Arcserveのビジネスばかりではなく、クレストCEOを含むチームの精神面にも好影響をもたらしているようです。(佐相彰彦)

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<インタビュー>米Arcserve やはり独立は正解だった 販社とのパートナーシップ深まる
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.4.27」より