日中関係がじわり改善に向かっているようです。この5月末から中国で「ドラえもん」の最新3D映画が上映、また、電子の歌姫「初音ミク」の上海でのライブ公演の見通しがアナウンスされました。

 直近2回の首脳会談を実現したタイミングで、中国が厳しく規制している日本のコンテンツの公演、上映を相次いで許可する動きが目立っています。中国事情に詳しいITベンダー幹部は「2012年の沖縄県の離島を巡る政治摩擦以来のできごと」だと話しています。

 加えて、こうした“雪解けムード”のサインとも受け取れる中国側の動きは、中国に進出する日本のITベンダーにも追い風になるのは確実で、「巨大な中国市場のビジネスを、再度、盛り上げるチャンス」(先述のITベンダー幹部)との見方も。

 しかし、中国の政治は「時計の振り子」といわれるように、いつまた対日規制を厳しくするのか分からないリスクがあるのも事実。地場の有力なパートナーを前面に出すなどして“日本色”を薄めるなどのリスクヘッジの対策も、並行して打っておく必要がありそうです。(安藤章司)

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中国・ASEAN 放熱の中国IT事情の今を解く
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.5.28」より