最近は机上の固定電話を廃止して、携帯電話のみにするという企業も現れているようですが、切り替えのときには、「社長や役員が自分で電話を取るのはいかがなものか」と社内で議論になることもあるとか。忙しい人がなるべく余計な電話に時間を取られないように、という配慮だけでなく、ある会社では、「偉い人の携帯に直接電話するのは、かけるほうもちょっと気後れする」といった心理的な理由もあったそうです。もっとも、当の社長さん本人が、「メールとかより手っ取り早いから、社外にも俺の携帯番号伝えといて」というようなケースもあるようですが。

 これだけ連絡手段が多様化した現代においても、ビジネスフォンをどのような構成にするかは、単に機能やコストだけでは決まらず、会社の文化やビジネスマナーを巻き込んだ話にならざるを得ないということでしょう。クラウド上でPBXの機能を提供するソリューションも提案されていますが、仕様をみるとクラウド版でありながら、従来のPBXがもつ機能が細かくサポートされており、これまでの「内線文化」をそのまま移行できるという点は重要なようです。

 ちなみに、たまに電話口で「携帯にかけてしまってすみません」と言われることがあるのですが、記者はいち早く情報に触れるのが仕事ですので、私はむしろ携帯電話へのご連絡、大歓迎です。(日高彰)

【記事はこちら】
日立システムズ、高機能なIP-PBX機能をクラウドサービスで提供
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.9.30」より