レノボ(聯想)、ファーウェイ(華為技術)、ZTE(中興通訊)――。日本のみならず、世界でもあっという間におなじみになった中国大手のITベンダー。
つい先日もデータセンターサービスのビットアイルが、物理サーバーを活用したベアメタルクラウドサービスで、ファーウェイの高性能ストレージを採用したことが注目を集めました。
1秒間のストレージへの書き込み/読み出し(I/O)回数を示す“IOPS”は、実に最大70万回という速度で、一般的なパブリッククラウドなどの仮想サーバーが、1万回にも満たないことが多いのに比べて、圧倒的な速さだそうです。
競合には、フュージョンアイオーなど米国の会社が名を連ねるものの、「コストパフォーマンスを含む総合的な評価」(ビットアイル)で、ファーウェイに軍配が上がったとのこと。
パソコンやサーバー、ネットワーク機器、ストレージなどハードウェア商材のシェアを伸ばしていく勢いは、「中国の人件費が安いから」とか「パクリがうまいから」といった安っぽい理由だけでは、そろそろ説明がつかなくなりつつあるのは、どうやら事実のようです。(安藤章司)
【記事はこちら】
ビットアイル、ベアメタルクラウドサービスに参入、物理サーバーの高速I/O処理の強みを前面に押し出すメールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.10.29」より