▼米国内の空港を利用すると、電源を利用できるスポットが日本とはケタ違いに多いと実感する。少し小さめの空港であっても、あたりを見渡せばすぐに目につくほどだ。常にノートPCを持ち歩く人にとってはありがたいサービスだ。

▼羽田空港や成田空港といった日本の代表的な玄関口こそ、かなり電源スポットが増えてきたように感じるが、それでも少し歩いて探さなければみつからない。小規模な地方空港にいたっては、いくら探してもみつからないこともざらにある。空港に限らず、公共施設では、少人数が独占して使うようなことがあれば不公平だとして、電源スポットを積極的につくらないようにしているところもあるという。

▼必要な人が必要な時にスムーズに使える環境が整えば、電源スポットを奪い合って人が群がるようなことも少なくなるはず。モバイルデバイスは多くの人にとって、もはやビジネスでもプライベートでも不可欠なツールになっている。電源スポットは、公共施設に備えてあるべきインフラと位置づけるべき時期になっているのではないか。公平でみんなが不便になっても、住みにくい世の中になるだけだと思うのだが。（霞）