『週刊BCN』11月30日号の「Face」にご登場いただいた、ispaceの米澤香子さん。新卒で入社した電通が属する広告業界は「文系」のイメージがありますが、米澤さんは理系。子どもの頃から「NASAのエンジニアになること」が夢だったそうです。しかし、大学で「エンジニアには向いていない」と気づき、自分に何ができるか考えたとき、「技術を人にプレゼンしたり、資料をつくってうまく伝えること」が得意だと思ったそうです。それが「技術を人に伝える仕事」である広告業界でプロモーションを手がけることにつながります。
理系出身で、技術に対する強い思い入れをもつ米澤さんだからでしょうか、「プロモーションは文系で、技術は理系。文系と理系は相いれないという風潮がある」と感じているといいます。つまり、プロモーションと技術は全然別のものだと考える人が大勢いるのだそうです。「技術をプロモーションするので、二つは切っても切れない関係にあるというのを伝えていきたい」と語っておられました。
広告業界が「文系」であれば、IT業界は「理系」。ですが、最近では、理系だけでなく文系の学生をエンジニアとして新卒採用する企業も増えています。「IT業界=エンジニア」というわけではありませんが、文系の視点でIT業界やエンジニアの仕事を捉える人が増えることで、今後さらに、IT業界に多様な価値観が広がるかもしれません。(前田幸慧)
【記事はこちら】
ispace Creative Director 米澤香子 信頼関係が、プロジェクト成功の必要条件 メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.12.7」より