グローバル市場で存在感を発揮しているITベンダーは、残念ながらそれほど多くないというのが実態です。ソフトウェア、とくにビジネスアプリケーションの領域では、それが顕著です。国産ERPの雄であるワークス・アプリケーションズの牧野正幸・代表取締役CEOは、次世代ERP「HUE」でそうした状況を打破したいという構想を明らかにし、ゆくゆくは「売上高を3000億円規模に押し上げたい」としています。ただ、結果を出すまでには少し時間がかかりそうです。
クラウドが浸透し、グローバルなインフラ/プラットフォームサービスを利用すれば、ビジネスアプリケーションのメーカーとして、世界で勝負できる可能性があるのは確か。事実、それほど大規模なメーカーでなくても、グローバルにSaaS商材を展開しようという構想が出始めています。国産ベンダーがグローバルでもっともっと暴れてくれることを期待したいところです。(本多和幸)
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テンダ 日本発のグローバルソフトベンダーを目指す 新クラウドサービスの「TEんTO」を軸にメールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.2.16」より