今日のひとことWeb版

ともに中国を生き抜く

2016/02/19 15:26

 「あっ、今日もあの人がいるなあ」。上海で行きつけの日本料理店に足を運ぶと、前にも見かけたことがあるお客さんの姿をよく目にします。日本人が集中して住むエリアは、いくつか限られているので、行動範囲はおおよそ同じ。さらに、同じ日本人だということで親近感がわき、見知らぬ人でも簡単に仲良くなることができます。

 ビジネスでの人間関係も同じです。つきあいのあるIT企業の誘いで居酒屋に足を運ぶと、別の会社の担当者も数人いて、同じ卓を囲むということがよくあります。扱う商材は違っていても、安定した人材確保が困難など、共通の悩みを抱えているIT企業が多いため、他の企業の動向を知りたい、補完し合いたいという思いは強く、会話が弾みます。

 こうしたIT企業同士の交流は、各社が個別に行うだけで、上海にある日系IT企業が一堂に会する機会はありませんでした。現地のIT企業を取りまとめる団体が無いからです。そこで1月26日、各社の有志が企画して、日系IT企業の賀詞交歓会を開催しました。上海で初の試みに、43社から73人が参加。中国市場をともに生き抜くための交流を行いました。(上海支局 真鍋 武)

【記事はこちら】
日系IT企業の賀詞交歓会開催 中国市場をともに生き抜く
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.2.19」より
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