なぜロボットは人型でなければならないのか――。子どもサイズのPepperにしろ、卓上サイズのPALRO(パルロ)にしろ、少なくともコミュニケーション・ロボットと呼ばれる製品は、その大きさにかかわらず、ほとんどが人型で、たとえそうでなくても犬などの動物の形をしています。なぜなんでしょうか?
AIビジネスに詳しいPwCコンサルティングの水上晃ディレクターに、この疑問をぶつけてみたところ、「例えば、子どもを見ていると、お人形やぬいぐるみには話しかけても、机や椅子には、普通、話しかけないでしょ」とのこと。なるほど、言われてみればその通りで、人間は、人型や動物型でなければコミュニケーションが取りづらい生き物のようです。
ですので、無機質なパソコンやスマートフォンとは心理的に会話しにくくても、人型や動物型ならば(たとえ、中身がパソコンやスマートフォンと大して変わらなくても)、会話が弾みやすい。もっとも日本の場合、それに加えて鉄腕アトムやドラえもんの影響も大きそうですが。(安藤章司)
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連載「ここまできたAI活用~自分で学んで自分で判断する情報システム」メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.3.31」より