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強固な提携を維持

2016/06/03 15:26

 ソフトバンクグループが株式市場を賑わせています。同社は6月1日、中国EC大手アリババグループの株式総額79億ドル相当を売却すると発表。翌2日には、さらに10億ドルの追加売却を明らかにしました。資金調達によって、財務体質を改善することが目的だとしています。

 ソフトバンクは、2000年にアリババへの出資を開始して以来、事業提携や合弁会社設立、共同出資などを通して緊密な関係を築いてきました。アリババ株の売却は今回が初めてとなりますが、決して両者の提携が弱まるわけではありません。89億ドルの株式売却後も、ソフトバンクは持ち株比率28%の筆頭株主であり、アリババグループのジャック・マー会長も、「ソフトバンクはアリババにとって16年以上にわたる戦略パートナーだ。緊密な関係を維持していきたい」との声明を出しています。

 クラウドサービス事業においても、両社の関係は深まるばかり。最近では、アリババグループの「阿里雲(Alibaba Cloud)」を提供する合弁会社「SBクラウド」を日本に設立しました。日本市場で中国最大のクラウドサービスをどう展開していくのか注目されるところです。(上海支局 真鍋 武)

【記事はこちら】
アリババグループ ついに「阿里雲」が日本進出 ソフトバンクと合弁会社を設立
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.6.3」より
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