懸案となっていた日本オラクルの国内データセンター(DC)の設置計画ですが、ついに具体的な方針が明らかになりました。米オラクル、日本オラクル、富士通がクラウドビジネスで戦略的な提携関係を結ぶことになり、オラクルのクラウドサービスの国内拠点として、富士通のDCを利用することになったのです。基幹系システムの領域でもクラウド化が徐々に進む昨今ですが、この場合、やはりDCは国内にあることが前提になっているケースがほとんどです。オラクルは、PaaSでは「フロント系アプリケーションと基幹系を一体的にクラウド化できる」という点を強みとしてアピールしてきましたし、SaaSでも、ERPを中心に基幹系のアプリケーションに力を入れていますから、ようやく国内のクラウドビジネスを本格的に拡大するための基礎固めが完了するといえそうです。

 先週、米オラクルが、クラウドERPベンダーの米ネットスイートを93億ドルと、1兆円近い額で買収するというニュースも飛び込んできました。ネットスイートの組織体制や製品群が今後どうなるのかも含めて、オラクルのクラウド戦略からは当分目が離せない状況が続きます。(本多和幸)

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富士通とオラクル 蜜月の大手二社、クラウドで反転攻勢なるか 富士通の国内DCからOracle Cloud提供へ
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.8.2」より