出かけるとき、訪問先の地図をグーグルマップなどからプリントアウトして携帯する、という習慣は10年ほど前から一般的になりましたが、今ではスマートフォンでいつでも地図を確認できるようになったことから、地図をオンデマンドで印刷すること自体があっという間に古いスタイルになろうとしています。

 そんなことから、われわれもつい「オフィスにおける紙の需要が減る中……」といった“一般論”のフレーズを記事に用いてしまいがちですが、富士ゼロックスの栗原博社長は「当社に関して言えば、プリントボリュームも、機器の設置台数も増えている」と反論します。確かに、企業で扱われる情報のうち、紙にプリントアウトされるものの割合は減っています。しかし、全体の情報量そのものが爆発的に増えているので、複写機やプリンタの稼働機会は失われていない、ということのようです。

 もちろん、複写機やプリンタの国内市場全体をみれば、大きな成長が期待できる領域でないことは明らかです。しかし、そのような一般論に対し、理論と実績をもって反論できる企業もまた存在する。このような反論に出会えるのも、人に会って話を聞くことの醍醐味のひとつです。(日高彰)

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<Key Person>富士ゼロックス 代表取締役社長 栗原博
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.10.25」より