IT産業の成長分野として有望視されている「FinTech」で、マーケットに若干変化の兆しがみえてきました。市場は、FinTechのフロントアプリケーション／サービス開発を担うスタートアップ企業、そうしたスタートアップの技術・サービスを活用して新しいビジネスを創出しようとする金融サービス提供企業、そしてスタートアップと金融サービス提供企業をつなぐ役割が求められる既存のITベンダーという、属性の異なる三つのプレーヤーで構成されます。

　これまでの主役は明らかにスタートアップ企業でした。しかしここにきて、金融サービスを提供する既存の大手企業も、FinTechによる新しいビジネスモデルの創出にようやく本腰を入れ始めた感があります。既存ビジネスだけではなかなか成長を継続するのが難しくなったという「危機感」が、彼らを駆り立てているようです。（本多和幸）

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金融サービス側もFinTechに本腰　JCBがアクセラレータプログラムを開始　ITベンダーとの共創モデルで“一本足打法”脱却を狙う