中国・上海 黔香閣（浦東店）

独特の辛酸っぱさにやみつき

　数ある中華料理のなかでも、辛さで有名なのが四川料理だ。唐辛子と花椒をふんだんに使用した本場の四川料理は、“麻辣（しびれるような辛さ）”と表現され、舌の感覚が麻痺するほど辛いものもあり、耐性のある人とそうでない人とで好き嫌いが分かれる。

　一方、中国西南部の地方料理である貴州料理は、“酸辣（酸っぱい辛さ）”と表現されるように、酸味を加えた独特の辛さが特徴で、辛いものが苦手な人でも、比較的食べやすい。徳碩管理咨詢（上海）の越智秀一郎氏が紹介してくれた「黔香閣」は、そんな貴州料理の専門店。人気メニューの「酸湯烏江魚」は、貴州省遵義市の烏江に生息する川魚を使用した鍋料理で、独特の風味あるスープがやみつきになる。

　なお、店内は落ち着いた雰囲気で、スタッフもていねいに対応してくれるので、会食での利用にも重宝する。（道）
  上海市浦東新区浦城路171号6楼
021-5887-1717、021-5887-7377
 11：00～14:00、17：00～22：00