週刊BCNは、目下、地方の法人向けIT市場の取材に注力しています。これと連動し、読者であるSIer、リセラー向けのセミナーも各地方で随時開催しているのですが、先日、恥ずかしながら主催者講演に登壇させていただく機会がありました。基本的に、話せることは取材で得た情報しかないわけですが、それでも記事を書くこととはまったく別の難しさがあり、反省点が多々あります。

　一方で、セミナーのプログラムには、多くのベンダーのプレゼンが含まれていて、これまであまり取材する機会がなかった製品・テクノロジーの情報をじっくり聞くことができる絶好のチャンスでもありました。日頃取材している領域とはまた別の領域の技術動向や市場のトレンドを詳しく知ることで、新たな取材や企画のヒントが得られたような気がします。「行き掛けの駄賃」といっては少々失礼かもしれませんが、多くのベンダーが情報発信するイベントでは、目当てのコンテンツ以外からも思いがけないインスピレーションを得られることがあるということを、あらためて実感したイベントでした。（本多和幸）