「モラトリアム」などといわれることがありますが、大学生ぐらいの時期は社会に出る準備として自分を見つめなおす機会が多くありませんでしたか。一度社会に出てしまうと忙しい毎日を過ごす中で、いわゆる「自分探し」をする時間は少なくなったのではないかと思います。ネガティブな文脈で語られることが多い「自分探し」ですが、自らを分析し、把握しておくことは、よりよい生活を追求するためにも必要なことです。

 日立製作所が提供を始めた「日立人財データ分析ソリューション」には、現在の配置配属に対する従業員のフィット感を可視化するソリューションが含まれます。把握しづらい従業員の心理的側面を数値化することで課題を明確にするという取り組みですが、担当の大和田順子さんは「このソリューションは必ずしも適切な配置配属を見つけるためのものではない」と言います。

 そもそも、全ての人材を希望する職種に配置することはできませんし、育成のためにあえて希望していないポジションにつかせることもあります。そういった現状を改めて認識しなおしてもらうことで「今後のキャリアを考えるきっかけにしてほしい」と語りました。案外、自分自身のことをちゃんと理解していないこともあります。たまには少し立ち止まってみて自分を探してみるのも悪くないですよ。(銭君毅)