個人情報は「保護」されるべきものであると同時に、「活用」されることもビジネスにとっては重要です。「活用」に当たっては、強固な情報セキュリティーが求められますが、それと同じレベルで重要なのが「個人情報を提供する人たちの納得感」だと、日本セキュリティ・マネジメント学会(JSSM)の大木榮二郎会長は指摘しています。

 何の見返りもなく個人情報が使われるのは、正直、あまりいい気がしませんし、普通はできる限り拒否したいと考えるでしょう。GAFAがあれだけ個人情報を活用できるのも、それに見合う無料、または安価で優れたサービスを提供しているからこそです。

 個人情報を活用したビジネスを立ち上げるに当たって、「納得感」を得ることは意外にハードルが高い。JSSMではセキュリティーの技術領域だけでなく、個人情報の活用に当たっての合意形成や、ビジネスに落とし込むところまで踏み込んだ研究に力を入れています。(安藤章司)