米中の間で揺れ動く日本――。これは政治の話ではなく、IT業界での話。米国と中国のイノベーションを採り入れたり、それらに対抗できるような技術やノウハウの習得に力を入れたり、目まぐるしく揺れ動いています。

 分かりやすいのがQRコードなどを使ったスマートフォン決済。日本発祥のQRコードが中国のスマホ決済で大活躍し、その決済サービスは再び海を越えて日本の観光地で必須のアイテムになっています。スマホ決済を巡っては米国でもイノベーションが起こっており、まさに米国から「黒船」、中国から「赤船」が来航している状態。

 経済産業省は国内で関連サービスが十分に育っていないことに焦りを感じて、昨年4月に「キャッシュレス・ビジョン」を公表。関連サービスの育成に力を入れる流れに呼応するかたちで国内でもスマホ決済サービスが相次いで立ち上がり、今後のより一層の盛り上がりが期待されています。(安藤章司)