2025年という年は、何かと話題になります。一般的には、団塊の世代が後期高齢者である75歳を迎えることを指していますが、IT業界ではやはりSAP ERPのサポート切れでしょう。

 20年以上の歴史を持つ旧バージョンでは、今後のビジネススピードに耐えられない。そこで、SAPはこれに合わせて次世代型ERP「S/4HANA」を開発、旧ERPからの移行先として用意しています。ただ、S/4HANAは最新の技術で開発。それだけに、単純なアップデートでは移行できず、ユーザーによっては全く別の製品へのマイグレーションと同等の負荷がかかってしまうことが課題でした。

 しかし、独SAPは現地時間の2月4日、この旧ERPのサポート終了期限を2027年へと伸ばすこと発表しています。一見、課題を先延ばしにしたように見えなくもないですが、今年4月でSAPジャパン社長に就任予定の鈴木洋史常務執行役員はこれを否定。「S/4HANAへの移行は順調に進んでおり、今回のサポート延長はより将来を見据えたシステムを考慮するための時間をユーザーに提供するため」とのことです。(銭君毅)

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SAPジャパン 鈴木体制で「DXになくてはならない存在」に