「『市場が変わった』のではなく『新しい市場が生まれた』」と、コロナ禍での事業環境に変化についてブラザー販売の三島勉社長は前向きに捉えています。

 リモートワークによってオフィスから人がいなくなると、複合機やプロジェクタといった事務機の稼働率が下がり、事務機業界にとってはマイナスです。一方、ブラザー販売の主力商品のSOHO・家庭用インクジェットプリンタは、在宅需要に支えられて堅調に推移。また、巣ごもり需要でブラザー製の家庭用ミシンがよく売れて、一部在庫が品薄になるほどだそうです。

 カシオ計算機も、オフィス向けプロジェクタの販売で苦戦するものの、電子楽器は好調な売れ行き。予想を上回る注文で、欠品・品薄状態が続いているとのこと。新しく生まれるニーズや市場に、どれだけ素早く食い下がれるかが試されています。(安藤章司)

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