今日のひとことWeb版

画面が浮くレジ

2022/03/01 10:00





 空間ビジネスが潜在的可能性を秘めています。外出先のレジ会計で今後、画面を直接触れず、目の前に浮く画像や映像を操作して支払うようなことも現実味を帯びています。その空中ディスプレイ導入実験が2月に、全国各店合計で1日2100万人余りが利用するセブン-イレブンの数店舗で実施されたことが注目を浴びました。

 同社年間統計の換算では、1日に1店舗で約1000人が買い物し、全国各店で1秒間におにぎりが約70個、セブンカフェが1秒に35杯売れている計算も出ています。この統計からも毎日、非常に多くの人がレジを利用していることが想像できます。空中ディスプレイは空間の有効活用だけでなく、コロナ禍の非接触対策という側面でも期待できそうです。

 空中ディスプレイがレジで実用化される場合、店員と利用者が現金を手渡しする方法や自分でバーコード読み取り機に購入商品をかざすほか、レジ支払いも多様化することが予想されます。ITが充実した環境で育った若者や、現金払いに慣れてきた世代まで、個人に合わせたサービスの形が広がりそうです。(山越 晃)

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