▼国内では、団塊世代やバブル世代、就職氷河期世代、ゆとり世代などの言葉がある。各世代ごとに、社会的な背景や過ごしてきた環境は異なり、それまでの常識が通用しなくなることがある。多様な年齢の人が所属する企業では、世代間の違いを実感する機会は多いのではないだろうか。

▼海外でも同じように世代の区分けがあり、欧米諸国は、アルファベットで世代を示している。Ｘ世代やＹ世代に続き、世界の人口の約3割を占め、大きく注目されている90年代中盤以降に生まれた人たちは、Ｚ世代といわれている。

▼Ｚ世代の人たちは、既に幅広い分野で活躍している。最近では、王貞治氏の記録を超えるシーズン通算56本の本塁打を放ち、10月３日に史上最年少で三冠王を獲得したヤクルトの村上宗隆選手が代表的な存在だ。ほかにも、プロ棋士として有名な藤井聡太五冠などもいる。

▼Ｚ世代は、幼いころからインターネットが身近にあり、デジタルネイティブといわれている。デジタル化の機運が高まる中、ＩＴ業界でも、野球や将棋などと同じように、次世代を引っ張っていく人が続々と登場することを待ち望んでいる。（鰹）