動物のクオリティ・オブ・ライフの向上

　自慢のペットの動画や写真がYouTubeや各種SNSにあふれるようになり、家庭でさまざまな愛玩動物が飼育されていることを知る機会が増えた。犬猫以外ではインコやハムスター、ウサギがメジャーどころ。ほかにもトカゲ、カエル、カブト虫、蜘蛛といった爬虫類、両生類、虫系も少なくない。

　インコやウサギあたりは犬猫もびっくりの懐きようで、簡単な芸を覚える場合もある。トカゲやカエルも幼体から育てることで、想像以上によく懐いているのに驚く。一つ屋根の下で暮らす家族の一員として日々驚きや楽しみを与えてくれる存在である。

　犬猫以外の飼い主の悩みの一つに、医療サービスが限られていることが挙げられる。比較的メジャーな鳥類でさえ専門の動物病院は都内でも数カ所あるのみ。爬虫類や両生類はさらに少ない。

　1970年代頃まで獣医師といえば馬牛豚の家畜が専門で、犬猫は片手間で診ているケースが散見された。その後、犬猫専門の獣医師が増えたことを考えると、近い将来、鳥類や爬虫類、両生類のそれぞれを専門とする医療サービスの開発が進み、動物のクオリティ・オブ・ライフの向上につながることを期待したい。（寶）
 

由来
日本記念日協会によれば、「人と共に暮らす動物たちのクオリティ・オブ・ライフの向上」のために必要なサービスの研究・開発のあにまるすまいる（東京都品川区）が制定。ワンワン（11）ニャンニャン（22）から。