今日のひとことWeb版

価値創造型のビジネスモデルへ

2025/05/08 10:00





 「人月単価」からの脱却はSI業界で古くからの課題とされてきました。SE1人あたりの単価に稼働月数をかけて顧客に費用を請求する仕組みは、SIerにとってはSEの動員数を増やせば増やすほど売り上げが増える構造であり、自動化や効率化が阻まれ、労働集約型のビジネスモデルになりがちだからです。

 生成AIの急速な進歩で、ソースコードや要件定義、設計に関する文書の自動生成、保守運用の自動化などが着々と進んでいます。一方で、人月単価を積み上げる従来方法が残ったままでは、AIを活用すればするほど売り上げが減ってしまう可能性が指摘されています。

 情報サービス産業協会では、生成AIの登場をきっかけとして、成果物の価値によって売り上げを立てる議論を活発化させ、労働集約型から価値創造型のビジネスモデルの転換を推し進めていく方針を示しています。(安藤章司)

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情報サービス産業協会、AI人材育成アクションプランを発表 価値創造エンジニアへの転換を掲げる
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