今日のひとことWeb版

国産量子コンピューター

2025/05/09 10:00





 富士通と理化学研究所が、量子ビット数を従来の4倍にあたる256量子ビットに拡大した国産量子コンピューターを新たに手がけました。量子シミュレーターなどを連携して使えるハイブリッドプラットフォームを通じて提供します。以前より公開時間も長くなり、新規ユーザー獲得が見込めるそうです。

 現行の量子コンピューターはエラーが多く訂正技術の開発が必要で、実用化まで時間がかかりそうなのが実情です。とはいえ、完全なものが開発できればスーパーコンピューターの性能も上回るとされ、世界中で競争が繰り広げられています。

 今回取材した理化学研究所の発表会場は、大手メディアを含むたくさんの報道陣でいっぱいになり、熱気に包まれていました。会が終わった後も、関係者を囲んで直接質問を重ねる記者が絶えず、期待の大きさを肌で感じた私。困難に挑む日本の開発者たちを、陰ながら応援したくなったのでした。(下澤 悠)

【記事はこちら】
富士通と理化学研究所、256量子ビット超伝導量子コンピューター開発 外部提供向けでは世界最大級
  • 1