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富士通と理化学研究所、256量子ビット超伝導量子コンピューター開発 外部提供向けでは世界最大級

2025/05/08 09:00

週刊BCN 2025年05月05日vol.2058掲載

 富士通と理化学研究所は4月22日、256量子ビットの超伝導量子コンピューターを開発したと発表した。2023年10月に公開した64量子ビット機を拡張したもので、外部ユーザーに提供されている同種機としては世界最大級という。64量子ビット機と同様に、量子シミュレーターを連携して活用できるハイブリッド量子コンピューティングプラットフォーム「Fujitsu Hybrid Quantum Computing Platform」を通じて、25年6月までに企業や研究機関に提供を始める。
 
開発した256量子ビットの超伝導量子コンピューター

 ハイブリッドプラットフォームの計算能力を64量子ビットの4倍に拡大したことで、ユーザーは従来よりも大きな分子の解析や、多くの量子ビットを使用したエラー訂正アルゴリズムの実装と実証実験が可能になる。ユーザーへは共同研究ベースで提供され、共に材料開発や創薬、金融分野などのアプリケーションの開拓に取り組むとしている。量子コンピューターの保有台数が増えたことでハイブリッドプラットフォームの利用可能時間が長くなるため、新規ユーザー獲得の可能性も見込む。

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外部リンク

富士通=https://global.fujitsu/ja-jp/

理化学研究所=http://www.riken.jp/