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統合ソフトの販売動向

2004/03/08 16:51

週刊BCN 2004年03月08日vol.1030掲載

シェア争い混戦模様

新製品の投入相次ぐ

 統合ソフトの販売本数シェアが激しく入れ替わっている。2月5日にワープロ、表計算、プレゼンテーションなど6つの機能を盛り込んだビジネス統合オフィスソフト「スタースイート7」パーソナルパック(2月23-29日の平均実売単価1900円)をソースネクストが投入したのに続き、2月6日にはジャストシステムがワープロとグラフィックスソフトをセットにした「一太郎2004&花子2004スペシャルパック」(同1万4400円=特別バージョンアップ版)を投入したことで、シェアに大きな変動が出た。

 BCNランキングによれば、「一太郎2004&花子2004スペシャルパック」が登場したタイミングで、これまで統合ソフト分野で70%以上の販売本数シェアを獲っていたマイクロソフトが、2月2-8日の週に一気に26.9%までシェアを落とし、ジャストシステムが販売本数シェア55.8%、販売金額シェア44.2%を獲得した。ほぼ同時に発売した「スタースイート7」パーソナルパックが原動力となり、ソースネクストも販売本数シェア16.5%と躍進した。

 だが、翌週の2月9-15日の集計では、販売本数ベースでジャストシステムが42.2%とシェアを落とし、マイクロソフトは33.6%へと持ち直した。一太郎ユーザーの初期購入が一巡し、再び元のシェア構造に戻り始めたためだ。その後も、ジャストシステムのシェアは縮小し、2月23-29日の集計では本数ベースで20.2%となった。これに対し、マイクロソフトは51.5%と回復傾向にある。

 一方、ソースネクストは、じわじわと販売本数シェアを伸ばしている。「スタースイート7」パーソナルパックの発売当初は16.5%の販売本数シェアだったのに対し、2月23-29日の集計では26.6%にまで伸びた。ただ、単価が安いため金額シェアでは同期間で3.5%と小さく、今後の販売本数の増大が期待される。
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