店頭流通

ソフマップ・ギガストア名古屋駅ナカ店 来店者は1日平均5000人に 出張の会社員や旅行者も獲得

2004/07/19 18:45

週刊BCN 2004年07月19日vol.1048掲載

 ソフマップ(山科光男社長)が名古屋市場で本格的にシェアを高めるために出店したギガストア名古屋駅ナカ店(足立博之店長)が順調に来店者数を増やしている。2004年3月26日のオープンから3か月強が経過した7月初旬の時点で、来店者数は1日平均で5000人と、“ソフマップ”のブランド力が徐々に高まってきた。

 通常、パソコン専門店および家電量販店では平日か土日のどちらかに来店者が偏っている。しかし、ギガストア名古屋駅ナカ店はJR名古屋駅の新幹線口近くに店を構えるという点から、足立店長によれば「平日は出張のビジネスマン、土日は旅行者などが来店する」と、新幹線を使って名古屋を訪れた会社員や旅行者などを中心に顧客を獲得している。

 同店では、強みとするパソコンおよび関連機器の中古機器を主力にした販売と、薄型テレビやDVDレコーダーも扱う“デジタル専門店”を前面に押し出した販売を行っている。なかでも、中古機器ではソフマップにとって初めてとなる、中古品の買取りセンターおよびコンピュータクリニックコーナーによる「ソフマップサロン」を設置した。

 同サロンは、査定の商談がユーザーごとに区切られたブース形式で行え、査定の待ち時間にソファーに座ってくつろいだり、ブロードバンドを体験できるパソコンや100インチのスクリーンに映し出された映像を楽しめる。「サロンを設けたことで、ユーザーが気軽に当店を訪れることに加え、『ソフマップの中古品査定が一番安心』とユーザーにアピールできているのではないか」と効果が上がっている。

 売上高は、今年度(05年2月期)30億円を見込んでおり、「このまま行けば売り上げ目標を確実に上回る」という。今後は、「さらに地域密着型の店舗として根づかせる」と、出張の会社員や旅行者の来店が増えるだけでなく、地元である名古屋地区の顧客を多く獲得していきたい考えだ。
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