6月25日、コジマが埼玉県新座市に「NEW新座店」をオープンした。埼玉県南部のマーケットシェア拡大が出店の狙いだ。

コジマ、埼玉南部の旗艦店をオープン

　同店は、埼玉県新座市の「新座店」と志木市の「志木店」を統合する形でオープン。交通量が多い国道254号線沿いにあり、JR武蔵野線の新座駅からも徒歩10分ほど。商圏は、新座市をはじめ志木市や所沢市など。売り場面積は2800平方メートルと、かつての新座店に比べ約7倍と大幅に拡大した。

　紫藤竜二店長は、「新座駅から徒歩圏内の場所に出店したという点では、さいたま市などの住民が訪れることもあるだろう」と来店者増に期待を寄せており、「埼玉県南部の旗艦店として、お客さんを獲得していく」と意欲を燃やしている。

　コジマにとっては、全国229店舗目の出店であり、埼玉県内では26店舗目となる。紫藤店長は、「今年度では、当店が最初のオープン。当社にとって幸先の良いスタートになるかならないかを左右する店舗であり、気を引き締めてかかる」考え。

　地上3階建てのNEW新座店は、1階が127台を収容できる駐車場、2－3階を売り場とした。アイテム数は、家電や情報関連機器で約1万種類、ソフト関連で約8000点を揃えている。顧客層のメインターゲットは30－40歳代の家族。2階ではエアコンや冷蔵庫、洗濯機などを中心に、炊飯ジャーや食器洗い器、浄水器などを扱っている。主婦を中心とした女性の来店も促すため、ヘアドライヤーなど理美容品も充実させた。店内は、子供連れでの来店を想定し、「通路を広くし、お客さんがベビーカーでもゆったりと買い物できるようにした」（紫藤店長）。

　3階部分では、パソコンおよび関連機器のほか、液晶テレビやDVDレコーダー、デジタルカメラを販売。加えて、「10代や20代前半の学生など帰宅途中に気軽に立ち寄れる」ことを目的に、DVDソフトや音楽CD、ゲームソフトなどのコーナー「コジマソフト」を設けた。「ソフトの取り扱い数は他の店舗よりも多い」と自負しており、「新規顧客を開拓していく点で、競合店との差別化につながる」と自信をみせる。

　開店初日は、オープン前に約2000人が行列をつくった。オープン当日の来店者数は明らかにしていないが、「予想以上だった」（広報関係者）という。初年度の売上高は40億円を見込む。（佐相彰彦）