店頭流通

パソコン テレビ機能付きパソコンに異変? デスク、ノートとも減少傾向に

2006/02/27 16:51

週刊BCN 2006年02月27日vol.1127掲載

 パソコン市場をけん引してきたテレビ機能付きパソコンの販売動向に異変が生じている。デスクトップ、ノートともに、前年同期比でテレビ機能付きモデルの販売構成比が減少に転じているからだ。背景にあるのは市場の二極化で、AV機能を備えた付加価値モデルが脚光を浴びる一方で、シンプルな低価格モデルの構成比が増えつつある。

 BCNランキング(06年1月月次データ)によると、今年1月のテレビ機能付きモデルの販売台数比率は、デスクトップパソコンでは52.6%、ノートパソコンでは15.6%となった。地デジ対応モデルの登場などでテレビ機能付きモデルへの関心は高いが、前年同期と比べると、デスクトップが4.2ポイント減、ノートでも2.9ポイント減と、いずれも前年に比べて減少した。

 国内大手パソコンメーカーがテレビパソコンに注力する一方で、店頭での販売構成比は減っているというのが最近の傾向だ。

 パソコン市場全体は、昨年3月以降販売台数が前期比プラスに転じ、今年1月も104.5%と好調を維持している。一方で、全体の販売を押し上げる要素としては、テレビ機能などの付加価値型モデルのほかに、機能を絞り込んだ低価格モデルの伸長があげられる。

 デスクトップでは、e─Machinesやゲートウェイなどの低価格モデルが勢力を拡大し、直近では22%前後の構成比に達している。また、ノートパソコンでも、売れ筋の上位を占めるのは実売価格11万円前後のA4タイプのエントリーモデル。テレビ機能などはなく、ベーシックな機能に絞り込んで価格を抑えたモデルが、買い換え、買い増し需要の中心になっている。

 テレビパソコンの認知度が浸透し、ホームユースではAV機能が標準搭載される傾向にあるが、一方でビジネス用途の場合は基本機能を優先した低価格モデルを選択する傾向が定着してきた。

 パソコン市場は、ユーザーのライフスタイルや用途に応じた二極化傾向がますます鮮明になりつつある。
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