ソースネクストが更新料無料を発表

　5月のセキュリティソフト市場は、シマンテックがシェア41.3％で首位、トレンドマイクロが28.4％で続く。

　5月29日に、シェア3位のソースネクストが更新料無料の「ウイルスセキュリティZERO」（3970円）を7月6日から売り出すと発表し、首位奪取を宣言した。

　ソースネクストが今回更新料を無料としたのは、「セキュリティソフトは他のソフトと違い、パソコンを楽しむために利用するのものではない」（松田憲幸社長）うえ、更新料に不満を抱くユーザーが多いと分析した結果。「初期費用もなるべく安く提供する」ことで、ユーザーの不満を解消できると判断した。

　競合他社の年間更新費用を約4000円として考えると、「更新費用だけで周辺機器の購入に当てることもできるなど市場の活性化につながるのではないか」との考え。ただし、今回打ち出した施策では、売り上げが一時的に見込めても継続には結びつかないため、業界初といえる新たな施策は波紋を呼ぶ可能性が大きい。