店頭流通

ソニー 「ハイビジョン」構成比 50%を主軸に Blu-rayレコーダーも年内発売へ

2006/09/25 18:45

週刊BCN 2006年09月25日vol.1155掲載

 ソニーマーケティングは、年末商戦向けのデジタル家電戦略を明らかにした。「新たなハイビジョン時代へ向けた飛躍の年」(宮下次衛社長)として、同社のフルHDを軸とした製品戦略および店頭展示を進める考えで、「ソニーは、HD市場を切り開いてきた自負がある。日本市場におけるHD商品の構成比率を2006年には50%に、2007年には80%にまで引き上げる」(鹿野清取締役執行役員常務)と意欲をみせる。

 今回の発表では、薄型テレビ「ブラビア」、ハイビジョンハンディカム「HDR-HC3」、DVD&HDDレコーダー「スゴ録」などハイビジョン対応製品のラインアップを強化した。11月11日には、Blu-rayドライブを搭載した「プレイステーション3」を投入することで、ハイビジョン化に拍車をかける考え。

 さらに、販売店などを対象に13日から開催した「ディーラーコンベンション2006」において、Blu-ray Discレコーダーを参考展示。「年末商戦に間に合わせるように市場投入したい」(鹿野取締役)とした。「見る、録る、撮る、編集する」といった領域で、ハイビジョン対応製品のラインアップが揃ったことで、年末商戦向けの店頭展示も一新する。

 鹿野取締役は、「プラスワンのコンサルティング」として、ソニー製品の組み合わせによる利用提案を前面に打ち出す方針を掲げる。

 また、「ハイビジョンコンサルティング」をキーワードに、大型店舗においては、製品を組み合わせた用途提案とともに、リビングを模した具体的な展示も行う予定。

 さらに、東京・銀座のソニービルではハイビジョンに関する購入前から購入後までの各種顧客支援を行う体制を構築するほか、問い合わせ窓口である「ソニーお客様ご相談センター」でも、「製品目線の対応だけでなく、個々のライフスタイルにあわせた購入前の相談も行うことで、相談窓口の新たな形態として発展させたい」とする。

 主力となるブラビアに関しては、具体的なシェア目標には言及しなかったが、「40インチ以上の製品が、全出荷量の半分以上を占める」と大画面モデルを中心とした販売戦略を推進する姿勢を強調した。
  • 1