ビックカメラは、10月22日発売のマイクロソフトの新OS「Windows 7」商戦で、搭載PCやソフトウェアの購入者に七つの特典サービスを提供して販売拡大につなげる。パソコン市場は価格下落や需要減などで厳しい状況が続いているが、ビックカメラでは新OSで「年末商戦に向け大いに盛り上げていきたい」(宮嶋宏幸社長)考えだ。
ビックカメラは、グループ会社のソフマップと連携してキャンペーンを打つ。Windows 7のソフトや搭載PCの購入者全員を対象に抽選で7万ポイントをプレゼントするサービスや、古いPCから7搭載PCへのデータ移行などを特別料金で利用できるサービスを提供する。
目玉は7搭載PC購入者の自宅に出張して古いPC買い取りとデータ移行を行う「Windows 7買い替えサポートパック」。料金は7777円だが、購入者に対しては料金と同額を割り引き、「“実質ゼロ円”で提供する」(同)。また周辺機器の購入で利用できる総額7万円分が値引きクーポン付き冊子もプレゼントし需要を喚起する。
10月22日にはWindows 7発売に合わせて、ビックカメラ有楽町店で発売カウントダウンイベントを開催。7商戦の盛り上がりを演出した。イベントには樋口泰行・マイクロソフト社長や主要PCメーカーの幹部が出席。特別ゲストとしてタレントの南明奈さんも登場した。

10月22日に有楽町店で開催した「Windows 7発売カウントダウンイベント」。前方右から樋口泰行・マイクロソフト社長、南明奈さん、宮嶋宏幸・ビックカメラ社長、小峰浩一・有楽町店店長
樋口社長は「7はユーザー視点で開発した。軽快性、安定性、互換性で優れている。ユーザーの『パソコンは難しい』という意識を払拭したい」と、新OSの優位点をアピールした。
ビックカメラでは、ソフマップと合わせ、7の専門トレーニングを積んだ「Windows 7エキスパートゴールド」の資格を450人の店員が取得した。宮嶋社長は「資格の取得人数としては日本一。こうしたメンバーでお客さま一人ひとりに7の良さを伝えていく」と意気込んでいる。(米山淳)