Close UP New Products

<Close UP New Products>No.1 WiMAX搭載パソコン(上) 都市型家電量販店の動向

2009/09/15 16:51

週刊BCN 2009年09月14日vol.1300掲載

 話題の商品・商材の販売動向を追う「Close UP New Product」。今回は高速無線通信サービス「WiMAX」を取り上げる。まずは都市型量販店の動きから。

エリア内の店舗は販売に積極的

 UQコミュニケーションズ(UQ)が7月から商用サービスを始めたWiMAXは、今のところ、サービスエリアが東京や名古屋、京阪神など一部にとどまっているが、サービス地域の都市型量販店では、店頭でのキャンペーン展開や独自の料金プラン提供など、販売に力を入れ始めている。

 ビックカメラでは、有楽町店5Fのパソコンコーナーに携帯で3.5Gサービスを行うイー・モバイルとの速度比較コーナーを設けた。イー・モバイルは、データ通信サービスではライバルの通信会社。イー・モバイルの最大21Mbps(メガビット/秒)の下り通信速度とWiMAXの40Mbpsとの違いを、来店者に実際に体験してもらおうというわけだ。

 同店によると売り場に来るお客のWiMAXへの認知度は高く、「15日間の無料体験を、まず試すというケースが増えている」(江澤哲也・5F Windowsコーナー主任)という。

 一方、WiMAXの通信機能を内蔵するPCは、発売するメーカーがまだ少ないこともあり、本格的な販売にまでは至っていない。ビックカメラの有楽町店でも展示するのはソーテックの1機種だけだ。「販売が本格化するのは、具体的には今後1~2年先になるだろう」(同)とみている。

 一方、別のある都市型量販店では、携帯電話売り場にコーナーを設け、WiMAXと無線LANと組み合わせた独自の通信サービスを販売している。月額料金はUQと同じ4480円。専用のUSB通信カードを使うという条件付きだが、「無線LANも使えるお得感で関心をもつ人が多い」(店員)。建物の問題などで光ファイバーを自宅に引けない人や、3.5Gサービスで満足できない人が加入しているという。販売数はイー・モバイルよりも少ないが「これからエリアが広がれば販売は十分に期待できる」(同)としている。

ビックカメラ有楽町店のWiMAX受付カウンター
  • 1

外部リンク

UQコミュニケーションズ=http://www.uqwimax.jp/