本連載「頂上熱戦」では、2社のIT・家電メーカーに“同じ内容の質問”を投げかけ、その回答を紹介する。(前編)では「製品戦略」を、(後編)では「販売戦略」を問う。

Question. 販売戦略は?

【共通質問事項】 (1)夏商戦  (2)拡販施策  (3)iPad向けアプリの開発



Answer.クレオ

益田俊男
筆まめサービス事業部
コンシューマ営業部
部長
(1)【夏商戦】夏は暑中見舞いなど、季節の挨拶を送る人が多く、年賀状の年末商戦と並んで、当社にとっては重要な販売シーズンだ。また、6月はボーナスの時期でもあって、当社の販売チャネルの中心である家電量販店に多くのお客様が訪れる。そこで、エアコンやテレビなど、家電を買いに来店するファミリー層のお客様を狙って、「ついでに当社のソフトに誘導できれば」と、さまざまな施策を考えている。難しいとは思うが、やり遂げたい。

(2)【拡販施策】昨年から、夏版だけの特典として、「筆まめ」を購入した人に、2台目のPC用のダウンロード版を無償で提供している。自宅のデスクトップPCだけでなく、ノートPCなどで外出先でもハガキ作成ソフトが使えるようになる。昨年のお客様の反応が非常によかったので、今年も実施を決定した。さらに、夏を楽しく過ごしてもらおうと、「夏! ENJOY」をテーマにしたキャンペーンを展開している。抽選で40名にピルスナーペアグラスと家庭用ビールサーバーセットの「夏っぽい」賞が当たるなどの懸賞で、お客様の目を当社製品に向けさせたい。ビールサーバーセットなどは、珍しい賞品だと自負している。

(3)【iPadアプリ】現時点では、パソコン向けソフトを提供するのがわれわれの仕事だ。iPadアプリの開発などは、具体的には考えていない。しかし、iPadやスマートフォンの市場は著しく伸びているので、将来、対応の必要があるとは感じている。


Answer.ジャングル

神垣卓矢
営業本部
ソフトウェア営業部
部長
(1)【夏商戦】われわれは、夏商戦に向けて、2製品を投入している。6月発売の「筆ぐるめ」の夏版「夏祭り」のほか、住所管理など、季節と直接関係なく便利な機能を重視した「筆ぐるめ 大盛」だ。「大盛」は4月発売と、かなり前倒しで市場に投入している。この製品では、「夏の挨拶の準備はお早めに」とアピールすると同時に、「一年を通じて使える機能も盛りだくさんだ」というプラスアルファのメリットを前面に押し出して、他社よりも早く夏商戦に踏み出した。この戦略が成功していると、これまでの経験から自信をもっている。

(2)【拡販施策】店頭での施策に力を入れている。例えば、売り場にパソコンのデモ機を設置して、「筆ぐるめ」の機能を体験できるスペースを作ったり、ハガキの印刷サンプルを用意したりするなど、ハガキソフトの具体的な製作イメージを伝えることで販売につなげている。また、店舗の大きさによってサイズは異なるが、90×30cmと大きめのパネルやポスターを飾るなど、当社製品が売り場で目立つように、いろいろな手を打っている。

(3)【iPadアプリ】iPad向けアプリケーションの開発は、もちろん考えられる。当社も、市場がどんどん拡大していくのに対応しなければならない。しかし、開発する前には、われわれのハガキ作成ソフトを、iPadユーザーが抱えているニーズにどのようにマッチングさせるのことができるのかを検討する必要があると思う。今後、それを考えていきたい。

(ゼンフ ミシャが担当)