今年はリテール元年　リアル店舗を強化

　SIMフリースマートフォンの「P8 lite」など国内モバイル市場で存在感を増しているファーウェイ・ジャパン（華為技術日本、王剣峰社長）の呉波・副社長端末統括本部長は、下半期（2015年12月期）に新しいウェアラブル端末を国内に投入すると明言した。「2015年はリテール元年」（呉副社長）として国内のリアル店舗での展開に力を入れるほか、スマートフォン（スマホ）、タブレット、ウェアラブルなどの各端末で新基軸の製品を投入する。

　呉副社長は、同社の下半期の重点施策として国内家電量販店を含むあらゆるリアル店舗での展開を強化することを掲げた。

　店舗の中にファーウェイのオリジナルショップを展開するショップインショップや、ファーウェイ専用のディスプレイゾーンの設置を順次拡大。より多くのリアル店舗で「HUAWEI」のロゴをユーザーに露出し、ブランドを浸透させることを狙う。

　国内で販売するスマホのラインアップは多くない。主力モデルは15年5月にオンライン限定で販売している「honor6 Plus」と7月に発売した「P8 lite」。ラインアップをむやみに増やさず、むしろ高品質なモデルに絞り込んで勝負する戦略をとっている。（BCNランキング 細田立圭志）