その他
<IBMのロータスソフトウェア戦略 ~アプリサービスの抜本的改革へ~>6.パートナーシップ深耕がカギ
2008/03/10 14:53
週刊BCN 2008年03月10日vol.1226掲載
ロータスソフトウェアの「ノーツ/ドミノ」を中心に、米IBMが多くのソリューション創造で期待をかけている日本。では、実際に日本でロータスソフトウェアに関する注目が集まっているのか。日本IBMの澤田千尋・ソフトウェア事業ロータス事業部長は、「予想以上」と強調する。というのも、今年2月22日に日本で開催された定期カンファレンス「Lotus Spring Forum 2008」が大盛況だったからだ。
「ノーツ8.0」といったメジャーバージョンアップの話題があった昨年に引き換え、「ノーツ8.0.1」というマイナーバージョンアップだったことから、昨年と同程度の来場者を想定していたという。しかし、蓋を開けてみれば「昨年を上回った」としている。 これは、ユニファイド・コミュニケーション製品の「セームタイム」やSNSに対応した「コネクション」など新技術を駆使した製品に加え、中堅・中小企業が対象のアプライアンス製品「ファウンデーション」やウェブ型配信サービス「ブルーハウス」といった新領域への製品・サービスを発表したためとみられる。「来場者の多くが新しいことを行っていかなければならないと理解してくれた」。来場者として、ユーザーやSIerなどが参加するカンファレンスなだけに、好評だったのは大きな成果といえそうだ。 また、販売代理店向けのイベントでは「販売パートナーに取り組んで欲しいことをストレートに伝えた」としている。具体的には、販売代理店経由の「ノーツ/ドミノ」ビジネス徹底をはじめ、ポータル製品で成長率2倍を維持、新しい製品の販路確立、アプリケーションベンダーによる「ノーツ」関連との開発互換性の強化などを打ち出した。 「ノーツ/ドミノ」や新しい製品の販売については、現状の代理店を通じてユーザー企業を掘り起こしていく。販社の多くは、「ノーツ/ドミノ」が“草刈り場”といわれていた時期でもパートナー関係を止めなかった深いつき合いがあるからだ。「ユーザー企業ごとに、ほかの製品との最適な組み合わせを提案していく」。また、「ドミノ」については「直販しない」ことも明らかにしている。ポータル製品や「ノーツ」関連の開発については、ソフト開発を中心に新規パートナーを開拓する。「技術者がスキルアップにつなげられる研修制度を広く公開する」としている。 国内グループウェア市場で、同社の「ノーツ」はシェアが30%程度。そのほとんどが大企業ユーザーとなっている。シェアを拡大するためには、中堅・中小企業向けへの販売を強化しなければならず「この市場は競争が激しい」と認める。しかし、今後は「ファウンデーション」など中堅・中小企業向けのアプライアンスを出荷開始することから、「シェアを拡大できる」との確信もある。そのため、販売代理店とのパートナーシップ強化や新規開拓を重視しているのだ。(佐相彰彦●取材/文)
ロータスソフトウェアの「ノーツ/ドミノ」を中心に、米IBMが多くのソリューション創造で期待をかけている日本。では、実際に日本でロータスソフトウェアに関する注目が集まっているのか。日本IBMの澤田千尋・ソフトウェア事業ロータス事業部長は、「予想以上」と強調する。というのも、今年2月22日に日本で開催された定期カンファレンス「Lotus Spring Forum 2008」が大盛況だったからだ。
続きは「週刊BCN+会員」のみ ご覧になれます。
(登録無料:所要時間1分程度)
新規会員登録はこちら(登録無料)
ログイン
週刊BCNについて詳しく見る
注目のキーパーソンへのインタビューや市場を深掘りした解説・特集など毎週更新される会員限定記事が読み放題!
メールマガジンを毎日配信(土日祝をのぞく)
イベント・セミナー情報の告知が可能(登録および更新) SIerをはじめ、ITベンダーが読者の多くを占める「週刊BCN+」が集客をサポートします。
企業向けIT製品の導入事例情報の詳細PDFデータを何件でもダウンロードし放題!…etc…