主力の仮想化基盤ソフトウェアの新製品「vSphere 7」では、従来型の仮想マシン(VM)とコンテナ型アプリケーションの両方を直接実行可能となった。ハイパーバイザーである「ESXi」内部に、Kubernetesへの最適化を施したコンテナ実行環境が実装されており、「ベアメタルの実行環境に比べても高速」(高橋洋介チーフストラテジスト)にコンテナを動作可能という。さらに、KubernetesのAPIを通じて、ストレージやネットワークを含むITリソースの払い出しが可能となったため、アプリケーション開発者は新しいサービスの開発や公開に必要なインフラを、インフラ管理者の手を煩わすことなく素早く手に入れることができる。また、開発者が行ったリソース要求や変更といった操作は従来の管理ツール「vCenter」を通じて通知されるので、Kubernetesの知識がないインフラ管理者でも、コンテナ環境で何が起きているかを継続的に監視できる。なお、Kubernetes対応版のvSphereは当面、プライベートクラウド基盤製品「Cloud Foundation 4」でのみ利用可能とされており、5月1日までに提供される予定。