Special Issue

<オフィスプリンタ特集>多様化するニーズに応える多彩なソリューション

2008/10/24 19:56

週刊BCN 2008年10月20日vol.1256掲載

リコー
A3カラー機のラインアップを一新
「ソリューション」を強化する新シリーズを投入

生産性の向上を目指すハイエンドモデル

 「当社の強みは“ソリューション”系です。この部分をさらに強化していくために、A3カラープリンターのラインアップを一新し、5シリーズ8モデルを順次投入していきます」と、販売事業本部・ソリューションマーケティングセンター・プリンタ販売計画室・室長の宮崎章二氏は語る。「“IPSiO SP C821/821M”“IPSiO SP C820/820M”のシリーズは、ソリューションのなかでもハイエンドに位置します。そのため“スピード”“高耐久”“拡張性”を重視し、生産力の向上を実現するモデルとなっています」(宮崎氏)。

 前身機種と比べ、印刷速度、ファーストプリント、ウォームアップタイムそれぞれが向上している。印刷される速度はもちろん、復帰が早く、待たずに印刷できるプリンタとなっているのだ。さらに、解像度も向上している。新モデルでは9600dpi相当(多値処理)に加え、リアル1200dpi×1200dpiの解像度を実現している。

 「高画質と高速を実現している大きな理由の1つにトナーがあります。今回、小粒径の“新カラーP×Pトナー”を採用し、高画質を実現しました。また、“新カラーP×Pトナー”は、定着する温度が従来よりも低くてすむため、ファーストプリントやウォームアップタイムを短縮することにも貢献しています」(宮崎氏)。

 また、オプションも充実している。長尺用紙給紙ガイドやフィニッシャーなどのオプションも数多く提供され、用紙のハンドリングが改善されている。


世界最小を謳うオールラウンドモデル

 オフィスのオールラウンドA3カラープリンタとして訴求しているのが「IPSiO SP C721/721M」「IPSiO SP C720」だ。このモデルは「世界最小」をうたい、そのコンパクトさを前面に押し出したプロモーションを行っている。しかし、小さいだけがウリではない。高速・高画質はもちろん、使いやすさを大幅に向上したことで新たな市場の獲得を狙う。

 「4行表示可能なLCDパネルは日本語で表示され、非常に操作しやすくなっています。また、用紙対応力も強化しており、これまで印刷が難しかった封筒などの特殊紙や厚紙や長尺紙などにも対応しています」(宮崎氏)。

 さらに、「ディストリビューターの方々にぜひお薦めしたいA3カラープリンター」として、「IPSiO SP C710e」も投入する。「コンパクトボディに高い基本性能を備え、かつ優れたコストパフォーマンスを実現した」ということだ。

 リコーの場合、製品に加えサポート力も魅力となる。同社は、全国にサポート網が張り巡らされており、万が一の障害にも迅速に対応できる体制が整っている。また、プリンタの効率的な運用を行うため、リモート診断保守サービスなどを行う「@Remote」を展開。故障の原因などもリコー側に通知されるため、正確できめ細やかなサポートを実現する。

 トナー・ドラムユニット・定期交換部品・保守サービス料金を合算し、1カウントあたりの料金で利用できる「M-PaC」も好評だ。これは、複合機でいうカウンターチャージと考えればいい。ランニングコストを平準化できるため、利用するメリットは大きい。

 

 製品力・サポート力を両輪に市場からも注目されているリコー。新製品の投入で、強みをさらに強化している。今後の展開も大きく期待できそうだ。


リコー=http://www.ricoh.co.jp/

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