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<クラウド・ホスティングサービス特集>日本ラッド 重要基盤の自社開発で低価格を実現

2011/03/03 19:55

週刊BCN 2011年02月28日vol.1372掲載

 SaaS・クラウドサービスのブランド「SaaSes」を提供する日本ラッドは、「お客様の『困った!』と、とことんお付き合いさせていただく」方針の下、お客様視点でサービスを展開している。圧倒的なコストパフォーマンスのVPS、Osukiniシリーズを拡張した柔軟なスケールアップ/スケールダウンが可能なIaaS型サービスなどのクラウド基盤を提供する一方で、eコマース専用のホスティングサービスやドキュメントワークフローの効率化を実現するグループウェアなどのアプリケーションサービスを手がけている。

ベースは創業40年の歴史とチャレンジ精神

 とくに、専用サーバーと仮想専用サーバー/VPSの低価格・高性能を実現した基盤技術に関しては、他の追随を許さない。日本初の完全外気冷却方式の排熱型データセンターを商業稼働し、消費電力を通常データセンターの2分の1、建設コストを4分の1と、二重のコストダウンを実現。ホスティングサービスの低価格化を図っている。また、仮想化サーバーの管理システム(オートプロビジョニング)、他社製品の10分の1の価格で実現するクラウド用分散スケールアウトストレージなど、クラウドの重要基盤を自社開発することで、圧倒的なパフォーマンスを提供。さらにクラウドサービスのデータセンター設置サーバーの新しいアーキテクチャーの開発で、サーバーの低価格化を図っている。

 クラウドの活用促進のために、オンラインストレージサービス「ソラ箱」と、クラウドアクセス用のシンクライアント「CIRRUS」のサービスを無料で提供。「ソラ箱」はウェブだけでなく、Windows版、iPhone版、Android版を用意している。無料で開始できるECツール(EC-CUBE)とテンプレートも提供中だ。

 今後は、通常のホスティングやクラウドサービスに比べて半分から5分の1、AmazonEC2サービスのおよそ半額で提供する安価な基盤サービス「インダストリア」を4月までに市場に投入し、ソフトウェアのSaaS化を目指す国内ソフトハウスを支援する計画だ。仮想化オートプロビジョニングとクラウドストレージを組み合わせた同クラウドサービスでは、従来の専用サーバーでは実現できなかった柔軟で短期間のシステム構築を支援する。


会社概要
創立:1971年6月
従業員数:社員373名
概要:ソフトからハード、ネットワークまで、幅広く手がける多彩な技術力を武器に、コンピュータシステム構築に関連するあらゆる分野に事業を展開。安全・高性能・高品質のトータルソリューションの提供によって、多くの顧客から絶大な信頼を得ている。
URL:http://saases.jp/
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