──では、昨年中に解消できなかった課題と、今年の戦略について教えてください。  |
日本ヒューレット・パッカード 宮坂 美樹氏 |
宮坂(HP) 昨年はポートフォリオを強化して、ストレージのフルラインアップが完成しました。2011年は、これらを活用してパートナー様への教育を強化していきたいと考えています。どういったシチュエーションならば、どの製品を選ぶのか、どういう課題であれば解決できるのかなどを考えていきます。11年のフォーカスプロダクトは、iSCSI製品のP4000(レフトハンド)、スリーパー、X9000 NAS、D2D Backup Systemの4つです。ブロックベース、ファイルベース、バックアップを組み合わせることで、お客様に最適な提案ができると考えています。11年は20%増を目指して展開していきます。
河南(デル) iSCSIが爆発的に売れているという話もありましたが、市場のなかでiSCSIのマーケットはまだまだ小さいです。この市場を、拡大していきたいと考えています。そのためには、ブランディングを強化し、ソリューションを提案していくことが必要です。2010年はそのソリューションを実現するツールとして製品群を強化しました。
2011年は、「EqualLogic」でiSCSIマーケットを広げるだけではなく、お客様の声をパートナー様に届けることで、デルの本来のビジネスモデルを生かしながら、パートナー様と共にお客様の課題を柔軟に解決するソリューション提案に注力したいと考えています。
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NEC 中山 儒一氏 |
中山(NEC) 当社のストレージブランドであるiStorageは、10周年を迎えることができました。これも長期にわたってお客様のご愛顧やパートナー様の支援をいただけた結果だと思います。とはいえ、ストレージの技術者がまだまだ足りないと実感しています。技術者の人員を増やし、裾野をさらに広げていきたいと考えています。サーバーにおけるストレージの添付率を100%になるべく近づけていきたい、というのが一番の課題ですね。
2011年も引き続き、製品と販売支援の両面で強化を進めていきます。当社のラインアップは、エントリーに強みをもっています。提案ツールや標準構成などでパートナー様にわかりやすく訴求していただけるような展開を強化していきます。
糸賀(EMCジャパン) これまでの企業システムは垂直統合型でしたが、仮想化はプール型です。サーバーをもっていない当社にとって、仮想化は大きなチャンスです。EMCはエンタープライズに強いというイメージがありますが、今年はそのイメージを覆してパートナービジネスを伸ばしていきたいと思います。
2011年の注力製品群は、この2月に発表しましたSANとNASを一つのきょう体で扱える中堅・中小企業をメインターゲットとしたユニファイドストレージ「VNXファミリ」です。エンタープライズ市場で培った信頼性の高いストレージを、手ごろな価格で、より簡単に導入・管理できるようにしています。また昨年に引き続き、他社の追従を許さない圧倒的な製品力を持っているバックアップ製品のビジネス拡大を推進していきます。11年はバックアップ製品で販売台数4倍、ユニファイドストレージで2倍を目標にビジネスを伸ばしていきたいと考えています。
そのためにもパートナー様との協業の推進が重要ですので、パートナー様の支援体制を大幅に強化、2011年から、販売パートナー向けのプログラム(Velocityプログラム)も一新しました。
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